Webhookとは?仕組みやAPIとの違い、できることを解説

2026.06.22 |

Webhook(ウェブフックと呼びます)は、近年ますます注目を集める技術の一つです。多くのWebサービスで活用されており、自動化やリアルタイム通信の実現に重要な役割を果たしています。しかし、その仕組みや活用法、さらにはAPIとの違いなど、初心者にとっては理解しきれない部分も多いかもしれません。この記事では、Webhookとは何か、その仕組みやAPIとの違い、できることなどをわかりやすく解説します。

1. Webhookとは?

Webhookとは、特定のイベントが発生した際に、別のシステムへ自動的にデータや通知を送信する仕組みです。例えば、あるWebサービス上でユーザーが新しいデータを作成したときや更新されたとき、その情報を他のシステムに自動的に送信するためにWebhookが使われます。

①Webhookの仕組み

Webhookの仕組みについて具体的に解説します。

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WebhookはHTTPのPOSTリクエスト(※)を使用してデータを送信します。Webサービスが特定のアクションを検出すると、その詳細情報を含むHTTPリクエストを指定したURL(通常は他のWebサービス)に送信します。受け取った側のサービスは、その情報を用いてユーザーに通知するなど、何らかの処理を行います。このように、Webhookは何かしらのアクションが起きた際に自動的に情報を送り、システム間の連携を実現します。

※HTTPのPOSTリクエストは、ウェブサーバーに情報を送る方法の一つです。例えば、ウェブサイトでフォームに名前や住所を入力し、送信ボタンを押すと、その情報はPOSTリクエストとしてサーバーに送られます。

②Webhookが注目される理由

近年、Webhookが多くのWebサービスで採用されている理由は、リアルタイムでの情報連携を効率的に実現できるためです。

従来はAPIを利用して一定時間ごとにデータを取得する「ポーリング」と呼ばれる方法が一般的でした。しかし、この方法では更新がない場合でも定期的に通信が発生するため、サーバー負荷や通信量が増加するという課題があります。

Webhookでは、イベントが発生したタイミングでのみ通知が送信されるため、不要な通信を削減できます。その結果、以下のようなメリットがあります。

  • ・リアルタイムで情報を受け取れる
  • ・サーバー負荷を軽減できる
  • ・業務の自動化を実現できる
  • ・システム間連携を効率化できる
  •  
  • マーケティングや営業活動においても、問い合わせや資料請求などの重要なアクションを即座に共有できるため、多くの企業で活用されています。

③WebhookとAPIの違い

WebhookとAPI(Application Programming Interface)は、どちらもシステム間でデータをやり取りするための手段ですが、その動作の仕組みには大きな違いがあります。

項目 API Webhook
通信開始 クライアント サーバー
通信方式 リクエスト→レスポンス イベント通知
発火条件 任意のタイミング イベント発生時
リアルタイム性


APIは、文字通りアプリケーションとプログラムを繋ぐインターフェイスです。特定のアプリケーションが他のアプリケーションと機能を共有できるように、その情報共有の手法を公開する仕組みを指します。APIはアプリケーションに外部とやり取りするための窓口を作り、別のアプリケーションと連携できる状態にすることが可能です。

それに対して、Webhookはサーバー上で、ある特定のアクションが発生したときに、サーバーからクライアントへ情報送信する仕組みです。ここでのポイントは、あらかじめ設定した条件のアクションが発生しない限り、Webhookは通知されないということです。

APIとWebhookの最大の違いは、通信の起点です。APIの場合、クライアント側からサーバー側にリクエストを送ることで、情報がレスポンスとして返されます。Webhookの場合は、「更新されたら通知する」という設定をしておくことで、特定のアクションが発生するたびに自動的に通知が来ます。

④WebhookとAPIはどちらを使うべき?

WebhookとAPIはどちらか一方が優れているわけではなく、用途によって使い分けることが重要です。

例えば、「顧客情報を取得したい」「商品情報を検索したい」といった場合はAPIが適しています。一方で、「問い合わせが発生したら通知したい」「顧客情報が更新されたら連携したい」といった場合はWebhookが適しています。

実際のシステム連携では、WebhookとAPIを組み合わせて利用するケースが一般的です。

例えば、

  • ・問い合わせ発生 → Webhookで通知
  • ・顧客情報取得 → APIで詳細データ取得
  • ・CRMへ登録 → APIでデータ連携
  •  

というように、Webhookをイベント検知に利用し、APIをデータ取得や更新処理に利用することで、効率的なシステム連携を実現できます。

2. Webhookのメリットと注意点

Webhookはシステム連携を効率化できる便利な仕組みですが、導入前にメリットと注意点を理解しておくことが重要です。

①Webhookのメリット

  • ・リアルタイムで情報共有できる
  • ・手作業による転記や通知を削減できる
  • ・APIの定期実行が不要になる
  • ・異なるサービス同士を簡単に連携できる
  •  

特に営業やマーケティング部門では、問い合わせや資料請求を即座に共有できるため、初動対応のスピード向上につながります。

②Webhookの注意点

Webhookを利用する際は、以下のような点に注意が必要です。

  • ・受信先のシステムを準備する必要がある
  • ・通信エラー時の再送設計が必要になる場合がある
  • ・セキュリティ対策を考慮する必要がある
  • ・大量のイベント発生時は処理設計が重要になる
  •  

Webhookは非常に便利な仕組みですが、安定運用のためには適切な設計と管理が重要です。

3. Webhookでできること

Webhookを使うと、異なるWebサービス同士を連携することが容易になります。例えば、MAツール(マーケティング活動を自動化するツール)を例にとると、以下のようなことが実現できます。

①Marketo EngageとChatworkを連携する

Marketo Engageは代表的なMAツールの1つです。Chatworkなどのビジネスチャットと連携することで、資料ダウンロードなどのフォームが送信された際に、その詳細をChatwork上で確認できます。

メール通知だと見逃してしまうケースもありますが、ビジネスチャットの場合、未読アイコンがついたりするので、問い合わせに対しすぐに対応が可能です。

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【関連記事】MarketoとChatworkを連携して、営業連携を効率化する方法。

②Marketo EngageとSlackを連携する

Chatworkと同様のことは、同じくビジネスチャットであるSlackでも可能です。例えば、Webサイト上の特定のページ(料金表や導入事例など)を閲覧した人をMarketo Engage上で検知し、Slackの特定のチャンネルに通知するといったことが可能です。

2Marketo EngageとSlackを連携する

【関連記事】Marketo EngageとSlackを連携して営業連携を効率化する方法。

③Marketo Engageとkintoneを連携する

ノーコード開発ツールとして有名なkintoneもWebhookを使って連携が可能です。例えば、Marketo Engageでスコア(見込み度合いを測る指標)が更新された際に、Webhookでkintoneにその情報を送り、「直近でスコアが更新されたリスト」として営業担当が閲覧できるようにする、などが挙げられます。

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【関連記事】Marketo Engageとkintoneを連携したマーケティング、営業の活用方法。

4. Webhookに関するよくある質問

Q. Webhookとは簡単にいうと何ですか?
Webhookとは、特定のイベントが発生した際に、自動的に別のシステムへ通知を送る仕組みです。

Q. WebhookとAPIの違いは何ですか?
APIは利用者側が情報を取りに行く仕組みであるのに対し、Webhookはイベント発生時に自動で通知が送られる仕組みです。

Q. Webhookを利用するにはプログラミング知識が必要ですか?
基本的な知識があると設定しやすくなりますが、最近ではHubSpot、Marketo Engage、kintoneなど、多くのサービスで管理画面から設定できるようになっています。

Q. WebhookでSlackやChatworkにメッセージを送信できますか?
可能です。問い合わせ通知や資料請求通知、顧客情報更新通知など、さまざまな用途で活用されています。

Q. Webhookはどのような企業に向いていますか?
複数のシステムを利用している企業や、営業・マーケティング業務を効率化したい企業に特に適しています。

5. まとめ

Webhookを使うことで、様々なWebサービスを連携できます。連携することで、ワークフローを自動化したり、リアルタイムに情報を受け取れたりできます。いっぽうで、一定の知識が必要なのも事実です。

BrizzyではMarketo EngageをはじめとしたMAツールの導入・運用支援や、Webhookを活用したシステム連携支援も行っています。

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