WebサイトのSEOを意識する上で、noindexの記述方法や用途を理解しておくことは重要です。また、SEOだけでなく「正しく効果を計測する」という観点でもnoindexの設定方法を理解することは役立ちます。
本記事では、noindexの概要から用途、記述方法、MAツールでの設定方法まで解説します。
◆目次
1. noindexとは?
2. noindexとnofollowの違い
3. noindexはどんなページに設定するのか?
4. noindexの記述方法
5. MAツールでのnoindexの設定方法
6. まとめ
noindexとは、検索エンジンに「このページを検索結果に表示しないでください」と指示するメタタグです。noindexを記述したページは、検索結果に表示されず、ユーザーが検索結果から直接アクセスすることはできません。
noindexとよく似たメタタグにnofollowがあります。nofollowは、検索エンジンに「このページからのリンクを辿らないでください」と指示するメタタグです。nofollowを記述したページからのリンクは、検索エンジンの評価に影響しません。
noindexとnofollowの違いは、検索結果に表示されるかどうかです。noindexを記述したページは検索結果に表示されず、nofollowを記述したページは検索結果に表示されますが、リンク先の評価に影響はありません。
noindexは、以下のページに設定するケースが多いです。
・公開前のテストページ
・フォームのサンクスページ
・広告だけで使用するランディングページ
・SEO的な観点から検索結果に登録したくないページ
■公開前のテストページ
公開前のテストページは、まだ完成していないページや、デザインやレイアウトの変更を繰り返し行うページなどです。これらのページを検索結果にヒットさせないために、noindexが設定されます。
■フォームのサンクスページ
フォームのサンクスページは、お問い合わせや購入などのフォームの送信後に表示されるページです。フォームのサンクスページが検索結果に表示されてしまうと、フォームに情報を入力していないのにコンバージョンがついてしまうなど、効果測定に支障がでます。
■広告だけで使用するランディングページ
広告だけで使用するランディングページは、広告をクリックしたユーザーにのみ表示されるページです。広告の効果測定を正確に行うために、検索ではアクセスしないようにnoindexを設定することがあります。
■SEO的な観点から検索結果に登録したくないページ
SEO的な観点から検索結果に登録したくないページは、以下のようなページです。
noindexは、robots metaタグまたはHTTPレスポンスヘッダーで記述します。
robots metaタグ
robots metaタグは、HTMLの<head>タグ内に記述します。具体的な記述方法は以下の通りです。
<head>
<meta name="robots" content="noindex">
</head>
HTTPレスポンスヘッダー
HTTPレスポンスヘッダーは、Webサーバがクライアントに送信するヘッダーです。
「.htaccess」ファイルなどに記述します。
HTTP/1.1 200 OK
Content-Type: text/html; charset=UTF-8
X-Robots-Tag: noindex
MAツールでは、noindexの設定を画面から簡単に行うことができます。
Adobe Marketo Engage
Adobe Marketo Engageでは、ランディングページの設定画面でnoindexの指定が可能です。
・ランディングページのアクションから「ページメタタグを編集」を選択
・Robots欄に「noindex」を指定
Account Engagement(旧 Pardot)
Account Engagementでは、ランディングページの設定から「検索エンジンからのインデックスを無効にする」にチェックを入れることで、noindexを設定できます。
HubSpot
HubSpotでは、以下の手順でページや投稿にnoindexを設定できます。
・アカウントにログインしランディングページ、またはブログを開く
・「編集」をクリック
・「設定」をクリック
・「追加のコードスニペット」で「Head HTML」フィールドに「<meta name="robots" content="noindex"> 」を追加
noindexは、検索エンジンに「このページを検索結果に表示しない」と指示するメタタグです。noindexを設定することで、Webサイトの効果測定を正しく行えたり、SEOでマイナスの評価を防いだりする効果が期待できます。
MAツールを使用してランディングページを作成している場合は、HTMLを直接編集することなく、ツール上で簡単に設定できます。ぜひ参考にしてください。
BrizzyではMAツールの導入や活用のコンサルティングを行っています。これからMAツールを導入する予定、あるいはあまり活用できていないとお困りの方は、お気軽にご相談ください。