新型コロナウイルス感染症の流行により、ビジネスイベントのオンライン化が進みました。Peatix(ピーティックス)は、年間560万人のイベント参加者数とオンライン・オフラインを合わせたイベント掲載数25,000件を誇る日本最大級のイベント・プラットフォームです。
ピーティックスの特長は、「過去の類似セミナー申し込み者」をターゲットにできる点です。これにより、イベントテーマに関心を持つ「熱量の高い見込み顧客」にアプローチできます。料金プランは、メール送信数に応じたプラン、イベント露出を増やすプラン、成果報酬プランの3種類があります。
この記事では、ピーティックスの概要、料金プラン、活用事例について詳しく解説します。これからイベント集客をご検討の方は、ぜひお役立てください。
インタビュイー
Peatix Japan株式会社
営業・事業開発統括本部長 吉田 さま
営業部長 松田 さま
◆目次
1. ピーティックスとは? 他の集客リード獲得媒体との違い
2. ピーティックスの料金プランと特長
3. ピーティックスの活用例と成功事例
4. まとめ
(元資料:https://documents.peatix.com/Peatix_B2B_Seminar_Promotion_Service.pdf)
ピーティックスは、「イベント・セミナー参加に積極的なユーザーにアプローチできる、日本最大級のイベント・プラットフォーム」です。ピーティックス経由でウェビナーに参加されたことがある読者の方も多いのではないでしょうか?
年間イベント参加者数は560万人、常時25,000件のイベントが掲載されている、巨大なイベント・プラットフォームです。
ピーティックスといえば、BtoCというイメージを持つ方も一定数いるかと思いますが、実は開催イベントの約7割がビジネス系のイベント。そのうち、約7割がオンライン開催、つまりウェビナーなどです。
2020年のコロナ禍によって、BtoBビジネスのプロセスは大きく変化しました。それまで対面が主だった商談は、オンライン商談に置き換わると同時に、オフラインが中心だったセミナーやイベントも、オンラインまたはハイブリッドの形式が増加しました。
そうした市場の変化にともない、ピーティックスでもイベント開催の回数や参加者数が拡大していったそうです。
ピーティックスの他の集客媒体と異なる最大のポイントは「熱量の高い見込み顧客を集客できる」という点です。
一般的に、ウェビナーなどのイベント集客ではイベント・プラットフォーム以外に下記のような手法が取られます。
・ハウスリストへのメール配信
・Metaなどのディスプレイ広告
ハウスリストへのメール配信の場合、ターゲティングに使用されるのは「業種」「役職」といったデモグラフィックな属性情報が中心です。また、ディスプレイ広告の場合は、属性情報やコンテンツの閲覧履歴等をもとにターゲティングを行います。ただし、これらでターゲティングできるユーザーは、必ずしもイベントのテーマに興味がある人とは限りません。
ピーティックスは「過去の類似セミナー申込者」つまり類似セミナーに興味関心を持っているという行動データを元にターゲティングすることが可能です。たとえば、「人材育成」や「組織開発」といったイベントにこの1年以内に参加したユーザーは、役職や職種はさまざまかもしれませんが、組織においてそのようなテーマを課題に感じているユーザーと言えるでしょう。
また、デモグラフィックな情報だけを重視してターゲティングしてしまうと、ビジネスチャンスを逃してしまう可能性もあります。
たとえば、上記のように人材育成について課題を感じているユーザーは、人事でもマネージャーでも経営層でもなく、制作部門のいちスタッフかもしれません。しかしながら、そういった人が課題意識を強く持ち、組織の“変革者”となることも多々あります(筆者も実はそうでした)。
ウェビナーやイベント集客を行う際、広告のCPA(獲得単価)が高騰してしまうことに、悩みを抱えるマーケティング担当は少なくありません。ピーティックスはコストパフォーマンスにも優れています。
ピーティックスの料金体系は、大きく分けて下記の3つです。それぞれ解説します。
・イベント紹介メール
・ピックアップイベント/カテゴリー上位掲載
・成果報酬プラン
イベント紹介メールは、送信するメールの通数によって料金が変わるプランです。たとえば、8,000名にメールを送信する「ビズ8000」の利用料金は110,000円(税込み)です。メールを送信する際に、「タグ」と呼ばれるイベント種別によってターゲティングが可能です。イベント紹介メールの特長として、イベントページさえあれば、最短で翌営業日から集客をスタートできる点が挙げられます。
ミニマム8,000通からはじめられるため、まずはお試しで使用してみたい、急ぎで集客をかけたい、といった場合に最適なプランです。
ピックアップイベントやカテゴリー上位掲載は、一定期間内にピーティックス上の「枠」を購入することでイベントページの露出を増やすことができるプランです。幅広くPVを集めたい場合におすすめのプランです。
成果報酬プランは、実際のイベント申込者数に対して課金がなされるプランです。成果報酬単価の目安は10,000円/名~20,000円/名(税込み)ですが、イベントの内容や集客の難易度によって変動します。
ピーティックスの運用チームがあらかじめ立てた目標にコミットし、メールの通数や露出などをマネジメントします。そのため、成果報酬プランでは必ず2週間以上の集客期間が設定されています。
集客目標が特に重視されるイベントや、十分な集客期間を確保できるイベントなどに向いています。
ピーティックスでは自社で制作したホワイトペーパー(ノウハウ資料やサービス資料)を、類似セミナー参加者にメール配信できます。イベントやセミナー開催ではなく、メール配信によってリードを獲得できるプランです。
オプションとしてLead Brizzyを活用したデータ連携プランもあります。Salesforceやkintoneなどに、申込時に取得したリード情報を自動連携可能で、CSVのダウンロード、アップロードの工数を大幅に削減可能です。
ピーティックスは業種業態を問わず、多くの企業・団体に活用されています。その活用例をご紹介します。
株式会社ライトワークスは統合型学習管理システム(LMS)を提供している企業です。同社では2022年3月からウェビナーを開催しはじめ、主な集客手段としてはハウスリストへのメール配信とMeta広告でした。
開催するテーマによって集客数にバラつきが出てしまう点や、CPAが2~3万円になってしまうといった課題が顕在化し、新たな集客サービスを検討していました。
とあるブログ記事でピーティックスでの成功例を発見し、トライアルしやすい価格帯であったことから利用をスタート。
ピーティックスの集客数は他の媒体の倍以上、CPAは5,000円~8,000円と他媒体に比べ半分~4分の1に抑えられているとのことです。
参考:広告経由のリード単価が1/2に 独自ターゲティングによる高い費用対効果を実感
https://learning.peatix.com/ja/cases/lightworks
今回、取材を通して特に印象に残ったのは、ピーティックスが「デモグラフィックではなく行動ターゲティングである」という点です。今そのテーマに対して課題を感じ、あるいは飢餓感を感じイベントを探している人は、自社のビジネスにとって重要な見込み顧客になり得ると感じました。
コスパも注目すべき点です。たとえば「ビズ8000」の利用料金は110,000円(税込み)となっています。イベントの申込者が30名ならば、獲得単価は約3,666円です。筆者の感覚値ですが、これは非常に安いと思います。
ただし、取材の際にピーティックスの吉田氏も述べられていたように、イベントはその内容によって大きく集客数が変わる点には注意が必要です。ニッチすぎるテーマのイベントの場合、獲得単価が高くなってしまうかもしれません。
イベント集客はやってみないとわからない点があるものの、ピーティックスではこれまで多くのイベント集客をしてきた知見を元に、コンサルタントが最適なプランなどを提案してくれるそうです。
イベント集客に課題を感じている担当者の方は、一度ご相談してみてはいかがでしょうか。